ヨッシーの正体は、2010年時点の公式で「カメ族」と言われています。
もともと恐竜や爬虫類がモデルとなって作られたキャラクターですが、2016年には「何者なのかわからない」という見解も示されていました。
この記事ではヨッシーは何者なのか正体に迫るべく、開発秘話や最新情報をまとめたのでご覧ください。
ヨッシーが何者なのかについて
ヨッシーは、全世界で非常に大人気のキャラクターで、マリオキャラクターを代表する存在です。
かわいらしい姿とは裏腹に、その正体は謎に包まれています。
ヨッシーの初登場作品は、スーパーマリオワールド
ヨッシーは、1990年にリリースされた「スーパーマリオワールド」で初めて登場しました。
ヨッシーは、クッパに囚われた仲間を助けに行こうとしたところをタマゴに閉じ込められてしまい、マリオに助けられることで仲間になっています。
ゲーム内のヨッシーはマリオが乗ることで特殊能力を発揮するキャラクターとして描写されており、ストーリーを進めるうえで欠かせない存在です。
その後、ゲームの進化によって幅広い活躍を見せて主役になれるほどの人気ぶりを高めていきました。
ヨッシーの初期のデザインでは恐竜や爬虫類がイメージされていた
任天堂は『スーパーマリオランド』の開発秘話についてインタビューを実施しており、ヨッシーの正体について公式見解を述べています。
本来はマリオを恐竜に乗せたかったそうですが、ファミコンの制約上できなかった背景がありました。(参照:社長が訊く)
そうしたなか『スーパーマリオワールド』のディレクターであった手塚卓志さんによると、次のような回答をしています。
彼は馬が好きだと思います。(笑)『スーパーマリオブラザーズ3』を作っていたとき、彼は馬に乗ったマリオの絵を描いて、自分が座っていた場所の近くの壁に貼っていました。私はそれを見て、「彼はマリオに何かに乗ってもらいたいのだろう」と考えました。『スーパーマリオワールド』を作り始めたとき、恐竜の国というコンセプトで制作していたので、爬虫類のようなアートを日野さんに描いてもらいました。
(上記は、Google翻訳によって変換された文章)
引用:ニンテンドークラシックミニ
つまり、ヨッシーは元々マリオが乗るための生き物として企画され、恐竜の先祖である爬虫類をモチーフにしていたとのことです。
そこで、トカゲを思わせるヨッシーの原型が描かれ、ゲームの世界観とグラフィックを整えていくうちにヨッシーが誕生しました。
本当は恐竜を動かしたかったけど、できなかったから爬虫類(恐竜の先祖)をモデルにした。
ヨッシーの正体の謎…。恐竜なのか、カメなのか…。
恐竜の先祖である爬虫類をモデルに作られたヨッシーですが、現在ヨッシーが何者なのかわかっていません。
これは公式が2つの見解を異なった場所で示していたことが起因していました。
ヨッシーの恐竜らしい外見的特徴と能力
ヨッシーの外見的特徴は、初登場作品の影響もあって恐竜を強く想起させます。
胴体から頭にかけて長い首、後頭部に生えているトサカ、そして強力な脚力を持つ足部など一般的な恐竜のイメージと合致しているでしょう。
またゲーム内では、敵や食べ物を食べてタマゴに変える能力や、長い舌を使ったアクションは恐竜の先祖である爬虫類の生態を取り入れています。
このようなヨッシーに実装されている外見や能力から、恐竜や爬虫類がモデルになっていると感じる方が多いでしょう。
背中の鞍は「カメ族」にちなんだ甲羅だった
ヨッシーの背中にある赤い物体は、多くのユーザーからマリオがまたがるための鞍(くら)として認識されていました。
しかし、実はヨッシーの甲羅だという事実が『スーパーマリオコレクション スペシャルパック』のブックレットにて明かされています。
ヨッシーって実はカメ族という設定で、背中の鞍はコウラのつもりなんです。
引用:任天堂
これは情報開発本部制作部長の手塚卓志さんが2010年に正式に見解を示されており、X(旧Twitter)でも話題となっていました。
ヨッシーの背中は鞍だと思ってた…
— FLAG (@general_flag) May 20, 2022
ヨッシーが「スーパードラゴン」と自称する意図は…?
ヨッシーは自身のことを「スーパードラゴン」と自称しています。
このドラゴンである設定は、本作の取扱説明書にも書かれていました。
卵の中から出てきたのは奇妙な姿をしたドラゴンでした。
引用:スーパーマリオワールド取扱説明書
公式はカメ族と分類しているのにドラゴンであることを紹介する統一性の無い設定ですが、プレイヤーに安心感を与える意図があると考えられます。
「ドラゴン」という称号は、たくましくて強いイメージをヨッシーに付け加えることできます。
ドラゴンであるという前提は、正体不明のキャラクターであっても、マリオの信頼できる味方という印象をプレイヤーに提供することでしょう。
また、「スーパー」という言葉はマリオの世界で「特殊な能力を持つ」という意味を持っています。
そのため、ヨッシーが自分を「スーパードラゴン」と称しているのは、ただのカメ族から進化した「特殊な能力を持つドラゴン」と強調し、自分をカッコつけたかったと推測されます。
ヨッシーが分類されている「カメ族」とは?
2010年時点で、ヨッシーはカメ族であることが公式で発表されています。
しかし、そもそも「カメ族」とは一体何者なのかについても深掘りしてみました。
カメ族とは、マリオシリーズにおける架空の種族
カメ族のケツ撮りヒューマンとは俺のこったぁ! pic.twitter.com/1260lqyhp8
— ミルノ@skeb募集中 (@maipatattoi) May 14, 2023
カメ族とは、マリオの世界で出てくるカメのような見た目をした種族を言います。
ノコノコ、パタパタ、トゲゾーなど、主に甲羅を持ったキャラクターはカメ族です。
つまり、行き着くところカメ族であるヨッシーはノコノコやクッパと同じ種族ということです。
しかし、種族は同じと言えどクッパ軍団の仲間ではありません。
ちなみにクッパもカメ族に該当しており、一族の王として君臨しています。
2016年「カメか恐竜か、わからない」
2016年に更新された『ニンテンドーキッズスペース』のキャラクター図鑑では、これまでと異なった見解がなされています。
背中にコウラがあるけど、カメなのか、恐竜なのか、実はわかっていないんだって。
引用:ニンテンドーキッズスペース
なんと、公式ですらも6年もの間にヨッシーの設定がブレていることが発覚しました。
2010年に「ヨッシーはカメ族です」と発表されておきながらも、2016年には撤回する情報にファンは混乱。
詳しい方教えてください🙇♂️
— Kai 🍄 マリオグッズ集めが好きな人 (@mariosfun1) January 15, 2021
知り合いに、ヨッシーは恐竜かカメか聞かれてるんですが、ヨッシーって何なんですか? ググっても曖昧な答えばっかりで💦
ただ、前提としてニンテンドーキッズスペースはあくまで子供向けのメディアです。
なのでややこしくてわかりにくい説明をするより、開き直るスタンスで「わからない」と言った方が都合が良かったのかもしれません。
ミステリアスな表現を用いることで、ヨッシーに更なる愛着ができたのは結果論とも言えるでしょう。
ところが、本引用を真に受けた人たちも一定数いるため、ヨッシーが何者なのかについて議論がまとまらない状況が続いてきたのが現状です。
大人の事情で設定がブレてしまったヨッシー…。
まとめ:ヨッシーの正体は、生物学で証明できない
ヨッシーは『スーパーマリオワールド』でのデビュー以来、複合的な要素を組み合わされて生み出されています。
もともとヨッシーは、マリオの乗り物として描かれた恐竜をイメージしたキャラクターです。
初登場の世界が恐竜の世界を舞台にしているため、ハードの制約で実現可能だった先祖の爬虫類をモデルにしました。
しかし「強力な味方であること」「僕はカッコいいぞ」という意味合いを込めて「スーパードラゴン」と自称しています。
ヨッシーの制作当初、ヨッシーはカメ族である前提で作られていることを手塚卓志さんが証言したのが2010年。
ところが、2016年に更新された子供向けメディアでは、敵役であるカメ族とヨッシーが同じ分類になることに違和感を感じる子供がいるかもしれないため「正体はわかっていない」と濁す形で留めたと考えられます。
今ではカメ族の悪役イメージから逸脱して友好的で愛されるキャラクターとなって、マリオとは相棒のような関係を築いてきました。
これからもヨッシーのことについて知って、もっとマリオの世界を楽しまれてください。
さらにヨッシーの設定を詳しく知りたい方は、コチラの記事をご覧ください。
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