マリオの彼女と言えばピーチを思い浮かべるかもしれません。
しかし、実はピーチとカップリングされる以前に別の女性キャラクター2名と恋愛関係にあったのではないか?と言われています。
この記事では「マリオの元カノ」と言われているポリーンとデイジーとの恋愛関係について深堀りしました。
マリオとポリーンとの恋愛関係の歴史
ポリーンとは、赤の衣装を身にまとったキレイな女性キャラクターのことです。
2007年『マリオvsドンキーコング』シリーズから現デザインが確立しており、最近だとマリオオデッセイで市長を務めていたのが印象的でしょう。
そんなポリーンとマリオの恋愛事情は、ややこしい変遷があって関係が作られました。
マリオの元カノ、ポリーンとの関係の背景
西暦 | 1981年 | 1982年 | 1986年 | 1994年 | 2007年 |
作品名 | ドンキーコング アーケード版 | ドンキーコングJR. アーケードゲーム | Donkey Kong アーケードゲーム | ドンキーコング ゲームボーイ | マリオvsドンキーコング DS |
日本 | レディ(恋人) | マリオ(悪役) | (未発売) | ポリーン(恋人) | ポリーン(友達) |
欧米 | ポリーン(恋人) | (未発売) |
ポリーンが初登場したのは、初代ドンキーコングです。
ゲーム内容は、ゴリラ(ドンキーコング)にさらわれたレディ(ポリーン)をジャンプマン(マリオ)が助けに行くというもので、当時の設定では名前がありませんでした。
しかし、ドンキーコングの続編が作られた際に『マリオ』だけが名付けられ「レディの恋人名がマリオ」という設定が決定。
その後、レディと呼ばれてたヒロインにも欧米版アーケードゲームにて「ポリーン」という名前が付けられます。
すると、ゲームボーイのリメイク版が発売される際に、日本でポリーンの名前が引き継がれて発売されたんです。
まとめると、日本で名前が決まったマリオと、欧米で名前が決まったポリーンは「原作ベースで考えると恋人同士だった」という結論になります。
レディとポリーンは同一人物であり、初期設定ではマリオ(元ジャンプマン)の恋人であった。
突然、友達に降格して元カノになったポリーン
しかし、ややこしい展開になったのは『マリオvsドンキーコング』が発売された2007年。
出番が無くなってしまっていたポリーンが14年ぶりに姿を現したものの、マリオの関係性が友達になっていました。
初代『マリオvsドンキーコング』では、ポリーンに一目惚れしたドンキーコングが彼女を連れ去ってしまうもの。
マリオと対立する理由は初代ドンキーコングに沿っていますが「自社のセレモニーに来てくれた友達を助けに行く」スタンスになっていました。
さらに現在、ポリーンは「マリオオデッセイ」で新たな役割である市長として登場しており、マリオとの過去が完全に無かったことにされているんです。
彼女は、都市の発展や市民の幸せを考える真面目なキャラクターとして描かれています。
もちろんマリオ自身も、過去については何もわかっていません。
マリオとポリーンが恋人関係であったことはマリオの歴史上確認済みではありますが、任天堂の公式見解では「フラれてしまっている」と発言していました。
亀山 昔の彼女ですね(笑)。
出典:任天堂公式ガイドブック「ドンキーコング」より
宮本 今回の最後に出てくるドンキーコングの故郷のあたりに、どうもキノコの国があるらしい。そこらへんでピーチに出会って気が移っていくんでしょうね(笑)。
亀山 つまりこれは『スーパーマリオブラザーズ』の前の話なんですよね。で、その後、マリオが有名になったのでポリーンはふられちゃったんですね、きっと(笑)。
マリオオデッセイでも、ポリーンは「ゴリラに連れ去られた過去がある」と言っていましたが、別れたのか過去そのものが無くなったのか一切不明となっています。
マリオとデイジーの関係:一時的な恋?
デイジーとは1989年に発売された『スーパーマリオランド』の舞台となったサラサランドのお姫様のことです。
タタンガにさらわれたヒロイン役のデイジーをマリオが助けに行く物語であって、エンディングでは二人が会話を交わすシーンが色濃く残っています。
しかし、あくまで一国のお姫様を助けに行っただけであって、その後の展開が一切作品に描かれませんでした。
デイジーとマリオの関係は一時的なものであり、端的に言うと平和を守るための勇者みたいな立ち位置です。
タタンガは、各王国の住民たちに宇宙催眠をかけ、自分の思うがままにあやつり、サラサを乗っ取ってしまいました。
引用元:スーパーマリオランド
しかも、サラサのデイジー姫を奪い近々自分のきさきにするとのことです。このことを知ったマリオは、サラサ・ランドに平和を取り戻すため、デイジー姫の捕らえられているとゆうチャイ王国を目ざして旅立ちました。
マリオは、自分の恋敵をやっつける目的ではなくて、正義を貫いて悪を倒すヒーローなんですね。
このように、デイジーとの関係はピーチやポリーンとは若干異なっており、恋人関係である説はこじつけであることがわかりました。
マリオとピーチの関係の始まりと現在
ピーチ姫が主役の完全新作タイトルを開発中。2024年発売。#NintendoDirectJP pic.twitter.com/qqlr8nuuvQ
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) June 21, 2023
マリオとピーチの関係は、1985年『スーパーマリオブラザーズ』シリーズから始まりました。
ピーチがクッパにさらわれ、マリオが彼女を助けるというシンプルなストーリーですが、これが二人の関係の幕開けです。
クッパはキノコ王国を征服することが目的で、ピーチに恋心を抱いてた理由でさらいはじめたのは最近生まれたテーマでした。
しかし「女のために男が動く」という純愛ストーリーを匂わす設定が、恋仲の印象を与えてしまいます。
助けたお礼にマリオがキスをされるのも「好きだから」っていうより、シンプルな『感謝の気持ち』なんですね。
さらに『スーパーマリオブラザーズ』がメガヒットとなったせいで、ポリーンの出る幕が無くなり…。
遂にポリーンはマリオシリーズから、14年間も不要の存在になってしまいました。
そんな背景があって、ポリーンが不在の間に知名度を上げていったピーチは「マリオの彼女」と認知されるほどになっています。
ただ、実際にはただの恋人関係という立ち位置ではありません。
例えば、対戦系のスポーツゲームではライバル心を見せることもあるし、マリオRPGだと共闘する仲間として深い絆を見せることもあります。
公式の情報やゲーム内のエピソード全般で見ると、二人の関係は友達以上恋人未満のものと言えるでしょう。
まとめ:ポリーンとマリオの関係を考えると、比較的に薄い関係?
ポリーンと姫達(ピーチ、デイジー)の関係を比べると、恋人としての好意があったのは明らかにポリーンの方が先です。
実際にマリオの元カノであるポリーンについて歴史を振り返ってみると、過去の事実からも関係がわかります。
- 1981年:ドンキーコングのヒロイン役だった「レディ」は、名前が無い主人公の恋人という役割だった。
- 1982年:続編となるアーケードゲーム『ドンキーコングJr』で「マリオ」という名前が与えられ、レディの恋人はマリオだと確定。
- 1986年:欧米のファミコン版ドンキーコングJrにて、レディの名前「ポリーン」が決定。(=マリオとポリーンは恋人関係)
- 1994年:ゲームボーイのリメイク版としてキャラクターデザインが一新され「ポリーン」の名前が日本で引き継がれた。
- つまり、初期の設定を引き継ぐ流れでいけば「初代からマリオの恋人はポリーンだった」という説明がつく。
しかし、舞台となったキノコ王国にマリオが飛び込んだせいで、世界観にふさわしくないポリーンがお蔵入りになってしまっていたのは事実です。
14年ぶりに再登場したものの、マリオとポリーンの関係は無かったものになってしまいました。
特にマリオは、あくまで一国のお姫様を助けて国の平和を取り戻すために動いてきたので、姫達に恋愛感情を持っていません。
ところが任天堂が有名になるにつれ、世間では「マリオ=ピーチのペア」という認識が強くなってしまい『マリオの彼女はピーチ説』が定着してしまいます。
マリオの恋愛事情は、任天堂の都合と世間の認知によって目まぐるしく変化しましたが、かなり奥深い背景でした。
- マリオとポリーンの関係はどのように進化してきましたか?
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マリオとポリーンは元々恋人関係でしたが、時間が経つにつれて友達関係になってしまいました。
- マリオとデイジーの関係はどのようなものですか?
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デイジーは『スーパーマリオランド』でヒロイン役を演じたお姫様で、マリオとの関係は一時的なものでした。現在では、デイジーは主にルイージとの関係が強調されることが多いです。
さらにもっとマリオのことを詳しく知りたい方は、コチラの記事をご覧ください。
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